フィンランドの教育が世界一と言われる理由は?その特徴を徹底解説します!

国際的な学力テストで、近年生徒間の競争が少ないといわれるフィンランドが上位に食い込むようになり、世界を驚かせています。人口530万人の北欧に位置する小国フィンランドの教育が優れている理由とは何なのでしょうか?
今回は、フィンランドの教育の特徴を分かりやすく解説したいと思います。

目次

注目を集めるフィンランドの教育
教育大国を支える充実した社会保障
フィンランドの教育を変えた歴史的背景
フィンランドの教育の特色5選
まとめ

注目を集めるフィンランドの教育

経済協力開発機構(OECD)が3年毎に実施している、学習到達度に関する国際調査「PISA(Programme for International Student Assessment)」において、フィンランドが高い順位を維持していることが知られるようになり、フィンランドの学校教育は日本で注目を集め始めました。日本や韓国のように受験戦争が激しいわけではないフィンランドの教育にはどのような秘密があるのでしょう?

教育大国を支える充実した社会保障

フィンランドの教育制度

フィンランドの義務教育は7歳~15歳までの9年間で、基礎学校初級(日本で言う小学校)と基礎学校中級(日本で言う中学校)に分けられます。義務教育終了後は、高校や職業専門学校に進学します。その後は大学や高等職業専門学校へ進学することが多いです。

フィンランドの学校の学費はタダ?

フィンランドには「全ての国民が平等な教育機会を得られるべきである」という考え方が根付いており、家庭の所得や資産に関係なく、義務教育期間を含めた高校、大学までの学費が無料となります。
義務教育の間は教科書代や給食も無料。高校では、教科書代は自己負担ですが、給食は無料となります。
その代わり消費税率は24%と高く、その税金の多くをフィンランドでは教育に投資しています。

フィンランドの幼児教育における手厚い支援

フィンランドの子どもは0歳から保育園に通うことができます。また基礎学校初級が始まる前の一年間、「プレスクール」と呼ばれる就学前教育を受けて社会性を養います。保育園には保護者の収入に応じた利用料を払わなければなりませんが、この就学前教育は義務教育に位置づけられているので、無償で受けられます。

留年は当たり前!低学力の生徒への支援の充実!

フィンランドでは理解するまで学べる仕組みが整っており、その学年で身につけるべき学力が足りていない生徒には留年の措置が取られます。
フィンランドではわからないことがあるなら留年するのは当然と思われており、恥ずかしいこととしては捉えられていません。その学年で身につけるべき内容を理解してから進級できるので、適切な学習の積み重ねができます。
また、フィンランドにおいては、特別教育が重視されています。特別教育では、他と比べて学ぶのがゆっくりな子どもに対して、専門の教師がついて指導します。他の国では、家が裕福な場合、特別にお金を払って家庭教師や個人クラスを受けさせるということが行われていますよね。フィンランドでは、必要であれば学校内で低学力の生徒への必要な支援が受けられるので、子どもを学校とは別に高価な塾へ通わせたり、家庭教師を雇ったりする必要がありません。
フィンランドの学校では、誰一人として置き去りにならない平等な教育が徹底されており、高価な塾や私立学校がなく、学校間の格差も少なくなっています。

フィンランドの教育を変えた歴史的背景

フィンランドで1970年代に始まった教育改革において、「人材こそ財産である」という考え方の下、大胆な教育への投資が決断されました。
また、1994年に教育相となったオッリペッカ・ヘイノネン氏も大きな教育改革を実施しました。深刻な不況を打開すべく、国としての強みを人材に求めたヘイノネン氏は、以下のような改革を進めました。
・ 教員には修士号を取得することを要求
・ 「コアカリキュラム」(学習指導要領のこと)の項目を3分の1まで削減
・ 教科書の検定を廃止
上記の改革によって、教育現場の裁量が大きくなり、教師が自由に教え方を決められるようになりました。自由度の高い授業をするのに必要な専門知識を身につけるため、教員志望の学生は学士課程と修士課程で厳しい修練を積むことが求められます。フィンランドでは、教員は多くの人の憧れの職業であり、良い賃金が得られる仕事の一つです。

フィンランドの教育の特色5選

① 読書量は世界一!

フィンランドの子どもたちは普段から読書をする習慣があり、その読書量は世界一です。
図書館が充実していることでも知られていて、子どもたちが自分の興味のある本を好きなだけ読めるような環境が整っています。

② 高校の入学試験が無い

フィンランドでは、高校入学のための試験はありません。9年の義務教育期間中の成績の平均点によって希望の高校の合否が決まります。9年生になると教科担当教師によって4~10点満点の点数がつけられるので、生徒たちはその成績を見ながら希望する高校を第5希望まで書いて、志望校に提出し、結果を待ちます。成績の評価基準は、ペーパーテストの結果だけでなく、日々の学習への取り組み方も考慮されます。

③ 年間授業日数&宿題が少ない

フィンランドの年間授業日数は190日で、日本と比べると40日ほど少ないです。夏休みは6月から8月上旬までと長く、その間に宿題は一切出ないんだそう。フィンランドの子どもたちの家での勉強時間は他国と比べると少なく、このオンとオフの切り替えが脳にも良く働き、勉強へのやる気の維持につながっています。

④ 子どもの自主性に任せる教育

フィンランドでは、子どもの自主性に任せた教育方法を大切にしています。子どもは自分の興味のあることを自主的に学習するように促されます。また生徒自身も学習の評価に参加するのが特徴的で、生徒は年度初めに自分自身で目標を決め、所定の学期になったら教師と一緒にその目標を評価するのです。フィンランド人には、自分の学習に責任を持って学ぶ意識が強くあります。

⑤ 暗記するより実践して学ぶ!

フィンランドの教育で大切にされているのは、暗記ではなく「学習した内容を表現すること」なのだとか。
学んだ知識を実際に使うことによって、表現力やコミュニケーション能力も磨かれそうです。

まとめ

フィンランドの教育の特徴についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今日のフィンランドの発展は、国をあげての教育への多大な投資と、平等主義に支えられています。
文化的背景が異なるため、フィンランド式教育を日本にそのまま当てはめることは難しいと思われますが、今後の日本の教育制度にとって参考になるところは多いのではないでしょうか?

 

 

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